アドラー心理学【課題の分離】「認めてもらいたい」をなくす生き方

自分の課題と人の課題を理解する

有名な心理学者アドラー。

彼の著書で何度も出てくる「課題の分離」というものがあります。

まずは有名な例文を紹介します。

馬を水辺に連れていくことはできるが水を飲ませることはできない

これは文章そのままの意味で、水を飲むか飲まないかは馬の意思、ということです。

つまり、水辺に連れていくことがあなたの課題であり
水を飲むのが馬の課題となります。

 

認めてほしい人の心理

「承認欲求」というものがあります。

これは人に認めてもらいたい欲求です。

例えば会社で仕事をうまくこなして、上司に褒められたい。

これは承認欲求です。

ですが、アドラー心理学の「課題の分離」を理解していると、この欲求が間違っていると気づきます。

あなたの課題は「仕事を頑張ること」であり、「褒められること」ではありません。

褒めるのは上司が行うことなので「上司の課題」となります。

もちろん「褒められたい」と思うこと自体は自由ですが、「褒められるために頑張る」という考え方はそこにたどりつきにくくする場合があります。

あなたが頑張るのは「あなたの課題」の「仕事を頑張る」ということです。

これは他のページで書いている「見返り」の話にも通づるものです。

 

幸せを感じる生き方

上で例に挙げた会社での話で言えば「褒める」というのは上司の意思で上司が行うことなので、あなたにコントロールはできないのです。

コントロールできないものに対して努力をする時間があるならコントロールできるものに時間を使いなさい、というのがアドラー心理学の教えです。

例えばあなたが目標としている仕事量が100だとします。

100仕事を頑張ったときに上司Aは褒めてくれたが、上司Bは褒めてくれませんでした。

では100と決めた目標が間違っていたのでしょうか?

でもAは褒めてくれましたよね?

つまり、やっている内容は同じでも相手によって結果に違いがあるというのがわかりますね?

これは上司、A,Bが違う人間であり、それぞれの課題だからです。

120やってもBは褒めないかもしれません。

極端な言い方をすると、わからない(自分のコントロール、努力でどうにもならない)ことに時間を使うのは無駄である、ということなのです。

時間の無駄、というのは「仕事をすること」という物理的なものではありません。

そこに頭を悩ませる心理的な部分が重要なのです。

これをきちんと割り切って考えると

「Aは褒められたけどBには褒められなかった」

という単なる結果としてとらえて、次のステップにあなたは向かえるのです。

しかし、承認欲求があると

「Bは褒めてくれなかった」という不満が残ります。

表面的な結果が一緒でも「課題の分離」を理解しているのとそうでないのではストレスの度合いも変わってきます。

また、本来ある「自分のために頑張る仕事」という目的も

上司に褒められるための仕事、とブレてきます。

承認欲求を捨てることが幸せへの近道なのかもしれません。